空に吸はれし

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 先週岩手県盛岡市に行ってきました。盛岡城跡の紅葉が本当にきれいでした。そこにあった石川啄木の歌碑「不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」の「空に吸はれし十五の心」という言葉に今更ながら感動してしまいました。少年の日の啄木が学校を抜け出してここに来たのはたぶんこの季節ではないでしょうが、見上げた空の青さと紅葉の対照が切なくなるほど見事でした。15歳の頃には私も今よりもっとものを考え、人生について悩みながらも大きな野心(故郷を、日本を、地球を突き抜けて宇宙に出て行きたい!)を持っていたことをふと思い出してしまいました。今の自分に大きな不満があるわけではないのですが、あの頃の自意識過剰で不器用な少女だった自分が懐かしくなってしまったのでした。

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