先日2泊3日で韓国の釜山に行ってきました。いちおう団体観光旅行(フライトとホテルのみですが)なので、市内にある有名な豪華ホテルに泊まることができました。部屋も立派、レストランやブティックも高級、スタッフはほとんど皆日本語が流暢でとても快適でした。実はこのホテルには3年ほど前にも滞在したのですが、その時ちょっと気になったことがありました。ホテルの人たちの日本語で「・・・してあげます」という言い方です。ホテルの土産物コーナーで買い物をすると店員さんがにっこり笑って「ありがとうございます、これも付けてあげます」と言ってきれいな札入れをおまけしてくれました。また、ホテルの人に何か尋ねると「地図を見せてあげます」と言って、詳しく教えてくれました。この「・・・してあげます」という丁寧語の使い方が少しおかしいのでは、とその時思ったのですが、こんなに日本人客がいるのだからそのうち訂正されるのではないかと考えたものでした。ところが、今回もまったく同じ表現が使われているので驚きました。誰も注意する人がいないのでしょうか。「これもつけてあげます」「地図を見せてあげます」も確かに日本語として間違いではないのですが、やはり「これもお付けします」「地図をお見せします」のほうが日本語として自然です。「正しい日本語」と「自然な日本語」は違いますね。これはすべての言語に関して言えることだと思いますが。