今年も、今話題のギリシア(?)へ行ってきました。レスボス島での学会です。アテネは素通りで、レスボス島の中心ミティリニに滞在しました。日本ではギリシアのゼネストやデモなどをテレビで見ていたのですが、こちらではそんなことはまったく関係ないかのようなのんびりまったりした日常風景でした。あいかわらず犬が多く、カフェに人々が集まっておしゃべりしています。しかし、学会ではなかなか興味深いこともありました。レスボス市長や政府関係者も出席する開会式で、主催者が現在のバルカン半島情勢(アルバニア、コソボなどからの参加者がいたので)について話し出すと、市長が「政治の話は聞きたくない!」と言って退席してしまいました。しかし、その夜の市役所でのレセプションでは、市長も学会関係者もあたかもそんなことがなかったかのように談笑していたのにはかなり驚きました。日本ではあまり考えられないことです。
10月28日はギリシアの国家記念日(イタリアと開戦した日)の休日で、正午から町の目抜き通りで学校の生徒たちのパレード(軍隊風の行進 )が行われました。沿道には家族や見物人が詰めかけたお祭りムードで、私は日本の学校の運動会を連想してしまいました。上の写真は小学生くらいの女生徒の行進です。