ギリシアのサンドイッチ

 毎日バタバタとせわしなく過ごしているので、あっという間にレスボス島訪問も過去のことになってしまいました。でもミティリニの街のちょっとしたことで妙に印象に残っていることがあります。

 観光ガイドブックに載っていたギリシア風サンドイッチを食べてみようと、ホテル近くのカフェ(のような所)に行きました。身振り手振りで肉と野菜を選び、マスタードをつけてもらい、クレープみたいなパンにはさんでもらいました。ボリュームたっぷり、かなりジューシーな感じで(値段は300円くらい)、テイクアウトしたいと言うと紙にくるんでくれました。ホテルの部屋に戻ってそれを食べようとしたときに、サンドイッチには紙が二重にきっちり巻かれていて、食べるさいに中のソースがこぼれたりしない工夫がされているのに気づき、何だか感激してしまいました。汁気の多い日本の某ハンバーガーのように、食べる人の都合をほとんど考えていないような包装が当たり前のように思っていたので、これはうれしい発見でした。

 レスボス島の人たちは午後1時くらいからゆっくり時間をかけて昼食をとり、その間は仕事やお店はお休み。夕方からもう一仕事して、9時くらいに夕食をとっていました。経済の問題はあるにしても、あちらの人々はこせこせしないゆったりしたペースで生活しているように見えて、ちょっとうらやましく思ったものでした。

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