パリでの観察

 先日フランスに行ってきました。パリではモンパルナス駅近くのホテルに1週間ほど滞在しました。今回もですが、街で見かける物乞いが気になりました。ホテル近くにはいつも同じ顔触れの数人がいて、縄張りがきまっているようでした。朝早く散歩していたとき、ロマ(?)の若い女性の物乞いが「出勤」してくるのを見ました。また、地下鉄出入り口の所の現金引き出し機のそばにいつもいて、通りすがりの人々にあわれっぽい声を出している青年が結構元気そうに小銭を数えている場面も目にしました。道行く人はほとんど知らんぷりですが、ある程度の定収入があるのでしょうか。そうかと思うと、高齢の男性が「空腹です(J’ai faim.)」と書いた紙を持って地下鉄駅に続く階段に座っているのにも出会いました。こちらにはお金を置いていく人も少し見かけました。日本ではほとんどありえない数の物乞いたち(日本ではおそらく警察などがすぐ来ると思います)と「普通の」市民が共存する社会、やはり日本とフランスの人々のメンタリティの違いが表れているのでしょうか。

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