暑いので毎日近所の地下街を散歩しています。JR神戸駅から高速線の新開地駅まで延々と続く地下街は、端から端まで往復すると約1時間で、適度な運動になります。地下街の食堂や様々な店、2台のストリートピアノや卓球場の近くを歩きます。散歩中にいつも耳にするのが、この地下街に放送で常に流れている音楽です。いったい何のために流しているのでしょうか?いざという時に緊急放送にスムーズに切り替えるためでしょうか?常々疑問に思っているのですが、いつものことなので、流れる音楽そのものにはそれほど違和感はありません。先日かかっていたのはパーシー・フェイス楽団の『シンシアのワルツ』でした。ティーンエイジャーの頃、この曲が大好きでドーナツ盤のレコードを買ったことを思い出しました。この曲を聴くと次々に懐かしいイージーリスニングの名曲、『シバの女王』(レーモン・ルフェーブル)や『オリーブの首飾り』(ポール・モーリア)などが頭に浮かびました。こんな風に、地下街では足で散歩するだけでなく、頭も記憶の中を歩いているのだと感じます。