国際ゾンタ(本部はアメリカ合衆国)という女性の地位向上をめざすNGOで私は活動しています。その国際ゾンタ傘下の大阪IIゾンタクラブの会長を今年の6月から2年務めることになりました。9月に発行したわがクラブの会報の「巻頭言」に次のような文章を載せました。
2022年6月から2年間会長を務める事になりました。責任の重さに身の引き締まる思いです。国際ゾンタの一員となって16年目、やっとクラブの醍醐味がわかるようになった気がします。というのも、昨年3月に長年務めた大学を定年退職するまでは仕事に追われる生活だったので、順番にクラブのルーティーンに参加して無難にこなしていくような感じでしたが、昨年4月から仕事がパートタイムとなり、新型コロナの影響もあって、ゾンタの理念や活動方法についてじっくり向き合い考える時間と心の余裕が持てたからです。
これからの2年については、何より2024年3月の大阪IIゾンタクラブ創立30周年記念事業・式典の成功のために準備することが大きな仕事です。次に2022・23年度のクラブの活動をつつがなくおこない、できれば新入会員を何人か増やしたいと考えています。そのためにも、来年3月の大阪IIチャリティイベントを成功させたいのですが、それに大きく関わってくるのが、今後の新型コロナ感染の状況だと思います。
ところで、ここ2年ほどの通信・コミュニケーション・人間関係の変化には感慨深いものがあります。2020年2月、2019年度の授業が終わった頃から、新年度(2020年度)の遠隔授業の話が出始め、私の勤務校では教職員のほとんどが半信半疑のうちに全授業・全会議がオンラインへと突き進んでいきました。それまで聞いたこともなかったZoomというものを使って自宅から遠隔で授業をしなくてはならなくなり、同僚教員と何度も授業練習をやりました。また、科目によってはオンデマンド(いつでも視聴できる授業)になるものもあり、パワーポイントのスライドに音声をつけた教材を見よう見まね・試行錯誤で作成し、学内ウェブで学生に公開して勉強してもらいました。教授会に自宅で家事をしながら参加したこともありました。こちらのほうも事務方の努力のおかげであっという間に進化して、しばらくすると無記名投票も自宅からできるようになりました。この年には大学院入試の面接の一部も遠隔でおこなわれました。たった1年前には想像もできなかったことでしたが、こんなふうに職場での私の最後の1年は過ぎました。コロナ禍真っ最中でしたので、退職のさいの最終講義も大々的な送別会もなしでした。
かなり悪戦苦闘の1年でしたが、その経験が役に立つこともありました。Zoomに慣れたので、クラブの仲間にそれを紹介し、例会や役員会をZoomで開催できるようになりました。新型コロナ感染がだいぶ落ち着いた現在、例会は対面に戻りましたが、役員会はZoomで開催しています。以前の役員会は例会の前に30分位でやっていたので、時間的に短くまた参加出来ない方も多かったのですが、オンラインになってからは、もっとじっくり重要事項を相談できるようになりました。でも、良き人間関係の秘訣はやはり同じ時と場所を共有し、実際に会って顔をつきあわせて話して(食べて?)理解し合うことにあると思います。ですので、今年度は例会もチャリティイベントもできるかぎり対面開催でいきたいと考えております。そのためにも1日も早い新型コロナ禍終息を願ってやみません。
皆様、これからの2年間、どうぞよろしくお願いいたします。