ある日とつぜん歩行困難になりました。7月下旬のとても暑い午後、元町のアーケード街を歩いている時、ふいに左脚がつったようになって歩行困難になりました。少し先にベンチがあったので、そこに腰をおろそうとしたのですが、私がたどり着く前に他の人が座ってしまいました。よろよろしながらアーケードの柱につかまったりして、普段なら10分で行ける所を30分ほどかけてやっと目的地にたどり着き、用事を済ませたあと、帰り際に傘を借りてそれを杖にして電車の駅まで行きました。その後1週間ぐらい様子を見たのですが、状態が改善しないので整形外科に行ったら、変形性膝関節症と診断されました。そこでヒアルロン酸注射を週に1回、計5回打ってもらうことになりました。そういうわけで8月はとても不便な生活を送りました。2週間ほど前までは杖をついて移動し、今はようやく杖なしでとぼとぼ歩いています。
今回のことで、道脇などにさりげなくあるベンチがいかに役立つかがわかりましたし、エスカレーターやエレベーターがない駅では泣きたくなりました。こういったものの必要性を頭では十分理解していても、当事者になってみないとありがたみがわからないものだとつくづく思いました。また、今回はなんとか歩ける状態に戻りましたが、膝の炎症はとつぜん前触れもなく起こることがわかったので、これから海外旅行などに行くときは念のために伸び縮みするステッキを持っていくべきだろうかと考えています。