インターネットの記事を拾い読みしていたら、産経ニュースの「100歳時代の歩き方 私の後半戦」で麻木久仁子さんという方が次のように述べていました。
(引用)まず「石の上にも3年」を手放しましょう。若い頃は人生を切り開くために辛抱も必要ですが、シニアには時間がない。楽しくないことを我慢して3年やるなら、その3年で10個に手を出し、楽しんだほうがよい。嫌なことを頑張らない、やりたいことだけをやるのはシニアの特権です。「石橋をたたいて渡る」も手放す。慎重に見極めている時間はない。うまくいかなかったらやめればいい。「他人の評価」も、本当に大切な人からの評価以外は気にしないことです。(引用終わり)
身につまされる言葉です。私自身は「石橋をたたいてわたる」どころか、石橋をたたきすぎて壊してしまった痛恨の思い出がいくつかあります。慎重になりすぎて思い切って行動に移すことができずにチャンスを逃したり、大切にしすぎて結局使わず「経年劣化」で捨てる羽目になったりしました。また、「石の上にも3年」と同じような意味の「継続は力なり」が私のモットーですが、「何を」継続すべきかには取捨選択の時期があるのではと今は考えるようになっています。「他人の評価」に関しては、それをいさぎよく無視して自分のやりたいことだけをやればいいと思うのですが、なにしろ何十年ものあいだにしみついた「八方美人」志向から逃れるのはなかなか難しいもの。たくさんのことがらで無難な平均点をとるよりも、選択と集中で自分(だけ)が満足する結果を残せるほうが精神衛生上はずっとよいのが分かってはいるのですが…