ドーデの風車小屋

 フランスに行ってきました。リヨンとアヴィニョン近くのサン・シフレという所に滞在しました。今回は19世紀フランス文学の専門家である知人の案内で、プロヴァンス地方のアルフォンス・ドーデの風車小屋にも行ってきました。ドーデは日本でも有名(だった?)で、私も子どもの頃『風車小屋便り』や『最後の授業』を読んでいたので、知人夫妻とドーデの作品の話でおおいに盛り上がりました。『最後の授業』は19世紀後半に普仏戦争に敗れたフランスが、北部のアルザス・ロレーヌをドイツに割譲せざるを得なくなり、「今日が最後のフランス語(つまり国語)の授業だ」という日の学校の先生と子どもたちの話です。フランスはもちろん日本でもかつては非常に有名でしたが、この物語の底にあるかなりあからさまな国家主義イデオロギーのせいで、今日ではあまり読まれなくなった作品です。南仏を舞台にした『風車小屋便り』のほうも今は昔ほど読まれていませんが、私にとっては懐かしい作品です。ついにそのドーデの風車小屋に行けたので、写真も撮ってきました。

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