やっと出ました

 やっと出ました。Champion社のDictionnaire George Sand (『ジョルジュ・サンド事典』)です。これは2003年にフランスのサンド研究者が全世界のサンド研究者に呼びかけたプロジェクトで、2008年に出版予定ということでした。私も「マリー・ダグー」と「日本でのサンド受容」という2つの項目を担当し、確か2007年ごろに原稿を送りました。ところが、そのあといくら待っても本が出ません。私の原稿の内容(日本におけるサンドの翻訳や研究書のリストあり)もどんどん古くなっていくので、気が気ではありませんでした。2012年になってようやく、いよいよ出版するのでリストを最新版に直してほしいという連絡があり、苦労して修正版を作成しました。でも、そのあとはまた連絡なし。もう半分あきらめていたところでした。84名の執筆者(うち2名が日本人)によるこの本は全2巻(全1260ページ)です。値段は180ユーロ(約23500円)ですから、サンド研究者以外は個人で買う人はあまりいないでしょうね。それでも、やっと日の目を見て良かったです。

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