細く長い

 近年にないことですが、あまりに慌ただしい毎日が続いて、12月のこの時期になってもクリスマスカードをまだ1枚も書いていません。すでに何通かもらっているのですが・・・。カードが年に一度の「生存確認」になっている知り合いもいます。二十数年前にイギリスのあるサマーコースで1週間いっしょに勉強したことのあるイギリス人の男性が今年94歳で亡くなったことを、彼の奥さんがカードで知らせてくれました。このご夫婦とはその夏以来一度も再会できなかったのですが、毎年必ずクリスマスカードを交換して近況を知らせあっていました。細く長いおつきあいでしたが、彼と奥さんは本当に素敵な人たちで、イギリスの中産階級の人々の文化度の高さを身をもって証明しているような方たちでした。奥さんには今後も毎年クリスマスカードを書くつもりです。

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