体調不良です

 1か月ほど前から体調不良です。風邪をこじらせて気管支炎になり、それがなかなか治りません。声が出ず咳もひどくて休講にした日もありました。病気になると健康のありがたさがしみじみわかりますね。やらなくてはいけないことがあっても体がついていかず、それでは居直って読書でもと思っても、こんどは目が持ちません。ただ、ぼおっとしているしかないのです。年をとるにしたがってこんな日が増えていくのでしょうか。

 ジェイムズ・ヒルトンの愛すべき小説『チップス先生さようなら』を思い出しました。イギリスのパブリックスクールの教師だった高齢のチッピング先生が、活動的で魅力的だった亡き妻との恋や、学校生活、戦争などを病床で回想する感動的な物語です。映画ではピーター・オトゥールが主演していました。

 将来、年をとって家から出られず、気をまぎらしてくれる家族や友人がいない時、何が役に立つかというと、やはり「思い出」か「空想」しかないのではないかしら。私の場合は懐かしんで慕ってくれる大勢の生徒(!)というのはまず無理なので、他のことで、できるだけいろいろな面白い「思い出」になるような日々を過ごしておきたいものです。

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