カンボジアの水

 年末年始にかけてベトナムのハノイ、カンボジアのプノンペンとアンコールワットに旅行しました。今回とても印象に残ったのは、カンボジアの水です。カンボジアの普通の水はあまり飲用に適さないとかで、旅行者は必ずボトル入りのミネラルウォーターを飲むように言われました。私たちが止まったホテルにもミネラルウォーターが1日1本(250ml)無料でおいてありました。アンコールワットの遺跡めぐりツアー(1日)でも、ガイドさんがひとり1本の水を配ってくれました。日中は暑く、広大な遺跡巡りはなかなかハードで、途中で水を買おうとすると、水売りの人がやってきてボトル2本で1ドルだと言います。2本買っても重くて邪魔になるので、1本を2000リアル(カンボジア通貨、4000リアルで1アメリカドル換算)で買いました。カンボジアの物価は大変低く(ただし、外国人向けの店は別)、現地在住の日本人の方は、1ドルの値打ちが今の日本の1000円ぐらいの感覚だと言っていました。そうすると2000リアル(50セント)の水は今の日本で500円くらいにあたり、結構高いわけです。

 旅行最終日のことです。プノンペン空港の手荷物検査を受けたさいにそれまで持っていた水(ボトルに半分残っていた)を捨てざるをえませんでした。搭乗機を待つ間にのどが渇いたので空港内のバーでミネラルウォーターを1本買おうとしました。値段を尋ねると2ドル50セントという答えです。高いなと思ったのですが、しかたなく1ドル紙幣を3枚(ドル硬貨はカンボジアで使えず、おつりは普通リアルでくれる)出すと、店の人はミネラルウォーターと「50セント分です」と言って小さなりんごを1個ぽんと渡してきました。ええっと思ったのですが、ここでおつりに2000リアルもらっても使う機会がないので、りんごを受け取りました。 しかし、よく考えてみるとこの水はめちゃくちゃに高いと思います。欲しくもない小さなりんご付きとはいえ、ミネラルウォーター1本に3ドルです。1ドル80円で計算しても240円。日本の自動販売機で110円ほどの水が2倍以上かかった計算です。カンボジアでの普通の値段のおそらく10倍くらい取っているのではないかしら。どこの国でも空港内の飲食物は空港の外よりも高いものですが、これはかなりひどいのではないかと思いました。

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