昨日とても衝撃的なことがありました。昼前、近所のスーパーに食料品を買いに行った時のことです。駅そばの地下道から店に続く階段のわきに、顔を手でおおってうずくまっている男性がいたのですが、私が前を通るとその人が立ち上がりました。運動靴で、ごく普通の身なりをしたその中年男性(50代くらい?)が「2日前から何も食べていないんです。500円でいいのでもらえませんか?」と言うのです。私はとっさに「すみません」と言ってそのまま通り過ぎたのですが、数歩歩いたあと心苦しくなって立ちどまって振り向きました。男性はまたしゃがみこんでいます。財布から1000円出してから引き返し、「どうぞ」と言って手渡しました。スーパーで買い物をしたあと、また同じ場所を通った時にはもうその男性はいませんでした。
ヨーロッパやアメリカでは物乞いの人を見かけることがありますし、見ず知らずの人に路上で突然お金を恵んでほしいと言われたことも時々あります(が、いつも知らんぷりをしています)。しかし、日本でこういう経験をしたのは初めてで、かなりショックを受けました。もちろん我が家の近くでもホームレスの人を見かけることはありますが、今までお金を恵んでほしいと言われたことはありません。日本社会の現状は私が思っている以上に危機的なのかもしれないと今更ながら感じました。