今日の昼食を近所にできた新しい店(カツ・コロッケなどお肉専門店)で取りました。12時台でお客はパラパラというところですが、従業員が数人いて、席に案内してくれます。店内は窓際に外を向いて座る一人席が多数、中央の四角い大テーブルの両側に8人分ずつ席がしつらえられ、すべて透明のシールドで仕切られています。私は窓際の一人席がよかったのですが、案内されたのは大テーブルの角席(奥のいちばん端)でした。まあいいかと思ってそこにすわって食事をしていたのですが、やがて次の客(中年のカップル)が来ると、従業員は彼らを大テーブルの私の向かいにすわらせました。ある程度距離(1メートルぐらい?)が離れていても、真ん前に見知らぬ人がいるテーブルで大口を開けて食事をするのは恥ずかしいものです。席がないならもちろん仕方ありませんが、他にも席はたくさんあります。大テーブルには私と、対角線上にもう一人のお客がいるだけであとは空席です。それなのにわざわざそこに新しい客を案内したのは、あらかじめ「お客はできるだけ詰めてすわらせるように」という指示があったのかもしれません。それにしても配慮がたりないなと思いました。料理の内容は普通だったのですが、もう一度行く気にはなれません。
ずいぶん前の話ですが、大学の卒業研究で「市バスの座席がどのように埋まっていくか」を取り上げた人がいました。その学生は喫茶店(レストランだったかも)でアルバイトをしていて、お客がどのような席を好むかに一定のパターンがあるように思い、それをバスの座席で研究してみようと考えたのだそうです。飲食店のようなサービス業の場合、「効率よく、できるだけ大勢」座らせることはもちろん必要ですが、お客が「いちばん快適に感じるように」席を配分することも大切ではないかと思ったものでした。