高雄で考えたこと

 先日1週間ほど台湾の高雄に行ってきました。最初の3泊は大きなホテルに泊まって会議漬けでしたが、あとの3日は鉄道の高雄駅近くのビジネスホテルに移ってひとりで観光をしてきました。中国語は「ニーハオ」と「シエシエ」しか私はわかりませんでしたが、あまり困ることはありませんでした。たとえば、ある街の公園に行ってみると「文学者の小道」があって、高雄出身の文学者を顕揚する碑がいくつも立っていました。その人の名前、生没年、職業、作品名などが漢文で書かれていて、全く問題なく理解できました。また、街を歩いているといろいろな看板があり、すべて漢字なので、それを見ながらいったい何の店や会社なのかを推理するのも面白かったです。初日に頻繁に「租」という字を見かけたのですが、どうしても意味が思い浮かびませんでした。そこで、宿に帰ってから、日本から持ってきたアイパッドでグーグルに「租 中国語 意味」と入れると「借りる、レンタルする、貸す」と出てきて、やっと納得しました。不動産屋さん関連だったのですね。

 ホテルのフロントの人たちはみなある程度英語ができました。また、近くのコンビニ(セブンイレブン)に何度も行きましたが、たとえば地下鉄・バスの共通カードを購入するさいにも、私が外国人だとわかると店の人はすぐ自分のスマホを出して打ち込んで英語か(私が日本人だと知ると)日本語の説明を見せてくれました。ですので、問題なくカードを買い、チャージすることができました。小さな食べ物屋でも、若い定員さんが料理の中身の説明をスマホを使ってしてくれました。私は今回アイパッドは持参しましたが、スマホは自宅に置いていきました。でも、次回の海外渡航のさいには必ず持っていこうと思います。また、語学教員だった私としては、学校で「旅行英語」や「旅行仏語」を教える必要はない(そんなのはスマホで十分)、それよりも文法や文化のしっかりした知識を身につける方がずっと大事だと改めて思ったものでした。

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