昔の友人が作家になりました。フランス人の女性で学生時代に親しくしていた人です。現在、結婚して子どもがあり、仕事をしながらすでに小説を3つ発表しています。彼女の4作目はとても情熱的な恋愛小説らしいのですが、私は本を手に取 … Read more »
カテゴリー: 本・映画
オーウェル『1984年』
ジョージ・オーウェルの『1984年』を読みました。1949年出版のこの本は、全体主義的な近未来のぞっとするような管理社会とそれに反抗して敗れ去る人たちの物語であり、本当に救いのない悲惨な結末の小説です。私の好みの作品で … Read more »
フランス語の本領
スタール夫人の『ドイツ論』(1810年刊)にとても興味深い一節を見つけました。 思想に立ち向かうにはドイツ語を、人と力を競うにはフランス語を使わなければならない。ドイツ語の力を借りて深く掘り下げ、フランス語を話して … Read more »
快楽の代償
本当にひさしぶりに、食事の時間を忘れるほど熱中して一気に読んでしまいました。山岸凉子のまんが『日出処(ひいづるところ)の天子』全11巻です。これは1980年から84年にかけて雑誌に連載されたのですが、私は切れ切れにしか … Read more »
歌曲を探す
今日たまたまフランスのジョルジュ・サンドの小説を読んでいたところ、イタリア語の歌Nessum maggior doloreというのを主人公がピアノを弾きながら歌う、という場面が出てきました。この曲は作品の中で大きな役割 … Read more »
人にはどれだけの土地がいるか
11月も終わり近くなってやっと住まいの掃除をする気になりました。私は家事、特に掃除が大嫌いで、できるだけやりたくないのですが、時々(頻度は公表したくない)必要に迫られて掃除機をかけます。1LDKのマンションを掃除しなが … Read more »
赤毛のアン
ただ今高知に帰省中です。何をしているかというと、必要があってモンゴメリー作「赤毛のアン」を読み返しています。少女時代に読んだ時はあまりおもしろいとは思いませんでした。カナダの田舎に住んでいる少女の学校生活や日常生活など … Read more »
完全な幸福
スタンダールの『恋愛論』の最初のほうに次のような言葉があります。 「魂はすべて単調なものに、完全な幸福にさえ飽きる。」 だからこそ、実際の恋愛や人生にいわゆる「ハッピーエンド」というのはありえず、永遠を追い求める者たち … Read more »
携帯電話の使い方
10年ほど前までフランス語クラスで時々見せたヴィデオのひとつが、ソフィー・マルソー主演のラブ・ストーリー『スチューデント』(1988年制作)でした。フランスの大学生がどれほど勉強しているかがよくわかるきびしい試験風景、 … Read more »